雑に一年を振り返る2019
正月休みも終わるので、これは書いておかなければ。
と思って筆を執りましたが全然進まない、これ、休みボケだ。
実家は快適ですが寒かったりカメムシがたくさんいたりペーパードライバーなのに車がないとどこにも行けなかったりするので、そろそろ東京が恋しくなってきました。
9連休最終日の今日は飛行機代が高いので明日の夕方帰ります。
本記事は100%自分語りでできています ので、興味のない方はブラウザバックしてください。
なお、過去の1年振り返る系の記事はこちらです。
では行きます。
長い、3行で
- マネジメントの仕事をはじめつつ、機能設計では前年のリベンジができた
- たくさん本読んで登壇して、初のgemリリースもできた
- でも、ちょっと行き先が不透明になってきたので再考の余地あり
仕事のこと
2019年は仕事を頑張りました。
チームリーダー(的なポジション)をやることになりました
色々ありまして、サービスの開発運用を行っているチームの技術的な意思決定、タスク管理、技術的な視点からのプロダクトマネジメントを行う立場になりました。
ピープルマネジメント・予算管理などは行っていないので、最も近いのは「エンジニアリングマネージャ」というよりは「テックリード」だと思います。
肩書が「テックリード」でもプログラマとして経験も実力も上の方がチーム内にいるので、そういう気はしないんですけどね。
いまのところ事業としては柱になっているサービスなので、社内で関わる人が多くなって顔が広くなりました。
RubyKaigi参加の幹事や社内勉強会の運営も引き続きやっていて、とても忙しいです。楽しいですが、休みに一気に疲れが来ちゃうのは困りものです。
コードレビューや機能追加の意思決定を行う立場になったので、後述のDDD本読書会で設計上の判断軸を持てたことが大きく役に立っています。
ビジネスフローとソフトウェア設計を寄せていくこと、できるだけ表明的に書くこと、そして表明的に書くために概念を適切に切り出して適切な名前をつけることの大切さを日々実感してます。
ただ、ひとつのサービスを継続して開発運用する仕事はドメイン知識でチートできてしまう部分が多く、技術的に伸び悩んでいることには大きな危機感を抱いているのもまた事実です。
大きめの機能開発をひとつやりました
2018年は大失敗をしでかして各方面に迷惑をかけてしまった機能開発ですが、今年やったのはなんとか成功にこぎつけることができました。
特に、ユースケース図の作成、そこからオブジェクトを抽出してリソースのCRUD操作に落としこむ作業、ER図の作成、名付けをきちんとやったことで、改修が複数入った現在でもきれいなモデルを維持できています。
ただ、外部設計を曖昧にしてしまったことで実装してから手戻りが発生してしまったので、そこの反省を踏まえて新機能の設計をいまやってます。
この過程で考えた内部設計フローを以下のイベント
で話しました。
するとなんとTechracho様に取り上げていただきびっくり。
ありがとうございました。
採用活動に関わるようになりました
夏頃から、書類選考と一次面接を担当するようになりました。
最初はめっちゃ緊張してましたが、さすがに半年近くやってると慣れました。
色んな方の面接に出ていると書類を見る時点で何を聞きたいかがはっきりするようになりますね。
「自走して勉強する人って案外少ないんだなあ」という感想を抱いてます。
また、エージェントの方がどのように人材紹介するかという仕組みもわかってきて勉強になってます。
スピード感を持ちつつ、きちんと選考するフローを組み立てるのは難しいですね。
技術のこと
いっぱい登壇しました
2018年ほどではないですが、いっぱい登壇しました。
今年は、以下4つのイベントが大きな登壇になりました。
大きめのイベントにはCfPを出して締切駆動で勉強するようにしてますが、Tamaも平成も採択されてよかったです。
DDD本読書会完走しました
詳しくはこちらの記事を。
Vue.jsの習作としてポーカー作りました
詳しくはこちらの記事を。
草生やしやめました
上記のポーカー作ってからAtCoderの過去問を使って強引に草を生やしたりしていたため、草生やしをやめました。
最近手を動かすタイミングが減って寂しいので再開したいですが、ネタを思いついてない。
マネジメントと設計の本を中心にいっぱい本を読みました
草生やしをやめたことで通勤の時間が空いたので、たくさん本が読めました。
今年は、
- オブジェクト指向設計実践ガイド
- パーフェクトRuby on Rails
- エンジニアリング組織論への招待
- アジャイルレトロスペクティブズ
- Team Geek
を読んだ他、
を完走しました。設計とマネジメントが中心ですね。
技術と関係ないところでは、これが面白かった。
M-1の漫才についてナイツの塙さんが語ってる本ですが、「その人が言ってるっぽいネタをやる」っていうのは結構プレゼンでも大事なんじゃないかなと思います。
べしゃり暮らしのドラマ化と20巻発売、アンタッチャブル復活、史上最高レベルのM-1と、吉本には色々ありましたが今年はお笑い充でした。
爆笑オンエアバトルの復活スペシャル見逃したのが悔やまれる。
あと「失敗の本質」に手をつけたんですが、司令部の無能が原因で人がバタバタ死んでいくのにドン引きしてどす黒い感情が湧いてきたので一度読むのをやめました。
もう少し心穏やかなときに読むべきだ。
閑話休題。
2019年は骨太な本が多かったとはいえ多読できなかったのが反省点です。別次元の人とはいえ、こういうの見ちゃうとペースの遅さに凹むんですよね。
朝のボーッとした頭ではちゃんと内容が入ってこなくて少し前を読み返す、みたいなことが多いので、本を読むのは帰宅時に限定したほうが却ってペースが上がるかもしれません。
技術同人誌にレビュアーとして参加しました
技術書典7で頒布されたこの本にレビュアーとして参加しました。
行き帰りの電車内で原稿を読んでレビューする、というのを何度も繰り返しました。精読するので自然と内容が入ってきますね。
奥付に @expajp
の文字を見つけたときは感動しました。
体験としてはすごく良いのですが時間と労力を相当に取られるので、今後どこかで執筆する側になるかどうかは未定。
はじめてgemをリリースしました
こんなgemをリリースしました。
こちらのスライドで紹介している通り、ReDoSという正規表現を使ったDoS攻撃に強いメールアドレスのバリデーションを行うgemです。
結構使っていただいているようです。
今後はRFC完全準拠と一般(記号は+, -, ., _
だけが使える)を分けて使えるようにしたり、URLをバリデートしたりできるようにしたいですね。
開発合宿を主催しました
当ブログにはたびたび登場するエンジニア雑談Slackのmohikanzですが、このメンバーでの合宿を企画しました。
ちゃんと企画はフレームワークとしてまとめたのでよろしくご活用ください。
進捗は主に上記gemのメンテと合唱団の事務仕事でしたが、ちゃんと遊んだりもしました。200型スクリーンでスマブラするの楽しいです。
幹事として疲れた状態で打ち上げにいったので結構な酔い方をしてアレなことを口走ってしまい、「吉良吉影が好きな人は変態に決まってると思ってた」と言われるなどしました。
歌のこと
相変わらず、合唱は続けています。
無事? 11月に本番を終え、今度は3月と5月にも本番があります。
合唱は大学生の頃からやっていますが、当時は事務方は頑張ったけど歌の方はやり残した感じが合ったので、3年半ほど前に社会人サークルでの活動もはじめました。
歌を頑張る一方で任意団体に仕組みをインストールしていく作業は楽しいので、事務局長という肩書も持ったりしています。
そろそろ大学合唱団の在団期間も超えるし、身の振り方を考える時期かなーと思ってます。
別に、すぐやめるつもりはないですが。
その他のこと
甥っ子が生まれました
いま3ヶ月で、このために今年は帰省を長くしました。かわいい
結果:泣き止んだ https://t.co/YPQ4iMfM2k
— expa / Shu Oogawara (@expajp) 2019年12月30日
TOEICの挑戦はいったん諦めました
2018年ふりかえり記事では「英語やります」と言っていましたが上手く時間を作れず、春夏と大して勉強しないままTOEICを受けておしまい、でした。
このまま無理やり受けても意味ないな、と思って秋の挑戦は諦めました。
今後の予定は未定。
京都に旅行に行きました
紅葉きれいでしたが、京都駅が新宿駅のような混み方でした。
夕方に伏見に行って十石舟に乗ったら、絵葉書のような写真が撮れました。
2020年について
ここまでは「あれやりました、これやりました」でしたが、自分としては危機感のほうが大きいです。
- 仕事に使う時間が多くなった一方でプライベートも忙しくなっており、忙しさのコントロールができていない状態にあること
- マネジメントスキルとして学んだことを、自分の中であまり体系化できていないこと
- 今後、エンジニアとしてどの方向性を目指していくか見えていないこと
「美しい仕組みが好き」とモチベーションを言語化できたのも2019年の成果なのですが、具体的にどう進むかを決められていません。
その状態で、忙しさのコントロールができないってなし崩しに時間が過ぎていきそうでとても怖い。
興味を持っている方向に突き進むよりは計画的に進めたい1タイプなので、早急に検討したほうが良い、ですね。
時間を作って考えたからといって結論が出る問題でもないのですが、一度は考えてみようかな。
まとめ
再掲。
- マネジメントの仕事をはじめつつ、機能設計では前年のリベンジができた
- たくさん本読んで登壇して、初のgemリリースもできた
- でも、ちょっと行き先が不透明になってきたので再考の余地あり
自分語りにお付き合いいただいてありがとうございました。
- というよりは、先の見通しがないと不安↩